2005年03月25日

片道切符のブルース

Got a one way tiket to the blues, woo woo ――
(こいつは悲しい片道切符のブルースさ)

@H14.12.13 069.jpg

KSRで裏山を散策
林道をちょこちょこ走って
人気のない神社でコーヒーを飲みつつ短編小説を読んだりしてまったりした時間をすごす。
地軸が音もなくひっそりと回転していく。

帰りにちょっとした脇道にそれてみると
結構急な下りになったいる。
少し悩んだが行って見る事にした。
知らない下りは危険がいっぱい、
もし行き止まりだったとしても、ここは登れない。(汗

ひやひやしながらも
なんとか降りきることができた。
人の家の裏の畑のようなとこにでますた。
やれやれ・・・


似たようなことが仕事中にあった。
静岡の山奥をAUの基地局を探して林道をカローラで爆走。
20`程走って目標は目の前の所で
がけ崩れの跡で15a位の角々した岩が道を埋めている。
下りなので行けそうではあるが
「どうします?ちょっとやばそう・・」
一緒に行っている上司に聞くと
「いけるでしょう。」
という返事。

腹をすりそうなガレ場を抜けつつ
「これって帰りは登れないんじゃ?」
「あ・・・・・」
「・・・・・」 

――地軸が音もなくひっそりと回転していく


そんなこんなで仕事を終え
例の場所にくると思ったより傾斜がきつく感じる
大まかな岩を取り除きつつ挑戦するも
2,3メートル進んだくらいで虚しくタイヤが空転
岩の角でタイヤがえぐれてる。(ヤバイ
チェーンを付けても虚しく土をほじくり返すしだい
岩の下はぬかるんでいるという悪条件

迂回するルートもなし
後は渾身の力を込めてクルマを押すのみ
自然に出てくる言葉は

ふぁ

ふぁいとー

いっぱーーっ


っーっーー (エコー



母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね?

ええ、夏碓氷から霧積へいくみちで、渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ。

母さん、あれは好きな帽子でしたよ。

ぼくはあのときずいぶんくやしかった。

だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき向こふから若い薬売りが来ましたっけね。

紺の脚絆に手甲をした。

そして拾はうとしてずいぶん骨折ってくれましたっけね。

だけどたうたうだめだった。

なにしろ深い谷で、それに草が背丈ぐらい伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなったでせう?

そのとき旁で咲いていた車百合の花は、もう枯れちゃったでせうね、

そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、

あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかもしれませんよ。

母さん、そしてきっといまごろは

今晩あたりは、あの谷間に、静かに霧が降りつもっているでせう。

昔、つやつや光ったあの伊太利麦の帽子と

その裏にぼくが書いたY・Sといふ頭文字を埋めるやうに、静かに寂しく。

「麦藁帽子」西条八十


posted by Θzawin at 17:00| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。