2006年12月04日

半落ち/横山秀夫

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【内容】
W県警本部教養課次席の梶警部が妻殺しの罪で自首してきた。病苦の妻を扼殺したという梶は取り調べに対し、犯行は認めるものの、殺害から自首までの2日間に関しては黙秘を通す、いわゆる半落ち状態となった。捜査官、検察官、裁判官ら6人の男たちは明かされない事件の残り半分を追うが…。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか? 同名映画が大ヒットとなった感涙の犯罪ミステリー。

【感想】
噂どおり感動した。読み終えたときに涙が流れた。物語の主観は全て主人公の他の人物によるものであり、それがまた良い感じになっている。
妻を殺したのを完全に認めながらも全てを自白しない(半落ち)のは何故か。途中でヒントが出されているのに最後まで気付かなかった。ミステリ的なものとしても秀作ではないだろうか。
寺尾章主演の映画にもなっている。それを観るのが楽しみになってきた。
だが、
だがしかし
一点だけ
気付いてしまった・・・
気付いてしまったのだ。
注:これ以降は小説を読んでない方、もしくは映画を観ていない人若しくは感動したままでいたい人は読まないでください。読むと呪われます。

妻を殺して、なおも生きる理由。
それはそれで感動的で良いと思う。
しかし
秘密にする必要があったのだろうか?
虚偽の自白をしてまで隠す必要が本当にあったのか?
実際には本人から自白していない、捏造された自白である。だから、なおのこと始末に終えないのではないだろうか。元警察官であっただけに、そのことにに気付かない筈がない。実際に捏造された調書によって多くの人間が右往左往することになっている。
その理由自体が秘密にすることを義務づけられているという前提があるのだが、知らされていない事実を勝手に調べてしまったという負い目があるとしても、行き先を明かさないことで身の潔白を立てることが出来たであろう。
その行為がはしたないと感じたのだろうか。
死ねない理由としては潔くないと思うのか。

誤解の無いように書いておくが
自分はこの作品に対してケチをつけるつもりは無い。
例えるなら美味しい魚を食べたときにのどに小骨が刺さったカンジである。
魚の美味しさには関係なく、食し方がいけなかったということだろうか。
満足した後に、チクっとした痛みがあったという事に過ぎない。

―そして、呪いというものは実在する。
未読のうちにここを読んでしまった人はこの疑問が脳にインプットされてしまい、この作品を読む機会があったときに純粋に感動することが出来なくなってしまうでしょう。魚を食べる前から小骨が喉に引っかかった様なものだ。剣呑まったく支障なく読むことができるかもしれない。
だが、ココを読む前とは確実になんらかの影響を受けいることは間違いない。これが呪いである。Q.E.D(証明終了)




ところで―
映画の公式サイト・・トップがもろネタばれになってるけどいいのかすぃら。(゚д゚ )

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posted by Θzawin at 16:21| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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