
静夜思
李白
牀前看月光
疑是地上霜
頭挙山月望
頭低故郷思
牀前(しょうぜん) 月光を見る
疑うらくは 地上の霜かと
頭(こうべ)を挙げては 山月を望み
頭(こうべ)を低(た)れては故郷を思う
寝台に月光が差し込んでいるの見て
地上に降った霜かと疑った
見上げて月を眺めているうちに
故郷を思いだし、頭は知らずにうなだれていく
まさに今の季節(晩秋)の李白の詩です。
旅先のベッドの上でふと目覚めると月光がさしこんでいて、それはまるで霜が降りたかのように美しかった
思わず見上げてみると月が山にかかっていて、遠く離れた故郷のことをふと思い出してしまう。そして思わず俯いていた。という短いながらもとても情緒のある李白の詩ですね。
この詩が好きだという人はたくさんいます。それは誰でもきっと一度は経験する望郷の思いからなのでしょう。
忙しない日常につい忘れてしまう故郷のこと。
秋の夜、美しい月を見たら、たまには思い出してください。故郷のこと。