2005年11月12日

今週のLet's コ○ン

先日、ひさしぶりにコ○ンを見る機会があった。
そして、トリックに驚いた。
だが驚愕のトリックと言う訳ではない。(ある意味驚愕ではあるが・・。)
そのトリックとは、“実は双子の兄弟がいて、入れ替わっていた”という物であった。(@@

・・・絶句。

平成だよ?
そんなトリック今時誰も使わないってゆーか、アンフェアでしょ。
ノックスの「探偵小説十戒」の中でも謳われている事項ですね。
まあ、マンガの話ですからどうでもいいことですが、
(観てる人は謎を解きたいとは思ってないかもしれない)
特に自分もそんなことに御立腹というわけではないのである。
「今時そんなトリック使うんだなぁ〜」
と思っただけ。
「コ○ンが実は中国人だった!」
とかだったらもっと驚いたかもしれない。はは・・・(乾いた笑い
実は双子の入れ替えをネタにした傑作なミステリを思い出したのです。
本題はココ。
ちっと長い前振りでしたね。

その本とは森博嗣の「そして二人だけになった」です。
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なんかどっかで聞いた題名ですが、
アガサクリスティの作品とはまったく相似するとこはありませんのでご注意を。(何に?
双子トリックと書いてネタバレになっているわけではありません。
二組の双子が入れ替わっているという前提で話が進行していくわけです。
入れ替わった二人の視点で交互に話が進んでいくわけで、こういった時は叙述トリックが仕掛けられていたりするので注意が必要なのですが、案の定騙されます。ある仮定にまではいきつくのですが・・サスガといった感じです。
これ以上書くとネタバレになるので控えますが、読後のカタルシスはなかなかのものです。
双子トリックものとしてはミステリ史に残ってもいいのでは?と思うほどです。
氏の他のシリーズとは独立した話なので、森博嗣を読んだことが無いといった人でも大丈夫なので是非一読をされたし。

閑話休題

ところで“リドルストーリ”って言葉をご存知でしょうか?
(閑話休題と言いながら“ところで”って入れるのは完全に意味が重複してないだろうか?きっと閑話休題の正確な使い方も合ってないよな気がするしね。と、どうでも良さそうなことをつらつらと書いてしまう。そんな秋の夜長。)
いわゆるラストを読者に委ねる話というか、ラストを敢て書かずにおくことで話の奥行をもたせるような、そんなストーリのことです。
有名な話で『女か虎か?』ってのがあります。
映画の『ショーシャンクの空に』においても原作ではラストの部分は書かれてなくて“希望”をいうテーマに膨らみを持たすことに成功していると思います。映画版でのラストは賛否両論らしく、蛇足との声もあるようですが・・・。
まあ、視覚情報というのは馬鹿に出来ないので、本を読んだ後に余韻を楽しみながらいろいろ想像することはできますが、映画館ではラストの余韻に浸る暇もなく予告編が始まったり、他の客がぞろぞろ移動したりしますからねぇ。
結局なにが言いたいのかというと、映画でも本でも、もっと考えさせる余地が有るものもあってもいいかと思うわけです。
(すべてを説明されないと気持ち悪いといった性格の人もいるとは思いますが。)
映画においては『閉ざされた森』などがリドルストーリ的な要素が含まれていて成功している感じでしょうか。気をつけて観てないと(積極的に自分でもいろいろ憶測したりしないと)面白さが半減してしまいます。
森博嗣氏の作品ではこういった“リドルストーリ”的な要素も多々あり、そのあたりが“ソソル”のかもしれません。
今回紹介した『そして二人だけになった』の中にもそんなことがあったような無いような・・・・
大分前に読んで人に貸したままなので、また読んでみようかな〜わーい(嬉しい顔)




posted by Θzawin at 17:28| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月13日

せつなくて恋しくて

『さみしさの周波数』 乙一
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なんだろうね、この読後感。
せつなくてやるせない。
四編の話からなる短編集であるが、一つ一つの話が光っています。
『未来予報』
『手を握る泥棒の物語』
『フィルムの中の少女』
『失はれた物語』
よく見ると本のタイトルになった作品はない。
それについて解説もないが、この本を表現するのにぴったりな題名だと何故か思った。
そろぞれの作品が違った周波数で発振してるんだよね。
受け取る側の水晶振動子に共鳴したときに美しい音色を響かせるような。

私ですか?
私はもう共鳴しまくりです。
ぼくちんのC級動作増幅回路はコレクタ電流増加による電流飽和曲線がスレッショルドレベル を超えましたゾ、みたいな。
・・・・・・・・





・・・










そして時は動き出す


 ('-'ノ)ノ 閑話休題 ('-'ノ)ノ

いやぁ、また乙一のファンになってしまいました。
乙一氏は豊橋の人なんだよね。(チカイ
しかも結構若い。
二十台前半かな?
一回あってみたいねえ。(・w・

posted by Θzawin at 11:02| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月01日

現在(いま)ヒロシマについて思う

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夕凪の街桜の国
こうの 史代 (著)

昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
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非常にいまさらという感がしないでもなかったのが本音だった―――
正直、ヒロシマのことなんて忘れていた。
湾岸戦争にアルカイダ、中国の日本の過去に対する憤りなど
すべてが対岸の火事であり現実味はなかった。
平和ボケっていう奴かな?
そんなボケボケな自分にこの本はきつかった。

この作品を読んだときに
他の戦争体験的な話とはあきらかに違うものを感じた。
「ヒロシマ」で犠牲になった人がただ可哀想だと思う気持ちとは違うナニカでいっぱいになった。
自分でもその感情は何なのかわからない。

話は3部からなり
『夕凪の街』
『桜の国(I)』
『桜の国(II)』
です。
最初の『夕凪の街』これだけ読むとあまりに救いがないのですが
後の二編は 昭和と平成の東京が舞台となり前向きに生きていこうとする孫の姿が描かれており物語に一条の光を差し込むことになります。
そして現在から過去へ物語をつないでいきます。
この三篇を繰り返し読みにいたって少しだけ筆者の言いたいことが解かってくる様な気がしました。

作品の中で“生き残ってしまったという罪悪感”というものがたびたび語られるが
自分はうまく想像できない。


以下の引用に近い感覚なのかなぁと思う。

 アウシュヴィッツから奇跡の生還を果たしたイタリアのユダヤ人作家プリーモ・レーヴィは、1987年に謎の自殺を遂げた。
 彼は、インタビューで“収容所からの生還者が一様に罪の意識を口にするのはなぜか? 被害者でしかない彼らにいったいなんの「罪」があるというのか?”と質問され、次のように答えている。

 我々の誰もがある種の居心地の悪さを覚えており、そしてこの居心地の悪さに自分たちで〈良心の呵責〉というレッテルを張り付けたのです。(中略)誰かの代わりに自分が生きている、という感覚なのです(『プリーモ・レーヴィは語る』青土社)





posted by Θzawin at 04:29| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月13日

知ってるかい?

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秘密屋文庫 知ってる怪

著者: 清涼院流水

口裂け女、人面犬、ベッドの下の斧男。どこからともなく社会に広まる“都市伝説”の数々。怪しい噂を支配する深い謎に包まれた存在「秘密屋」が、本当の姿を現した! 超大物政治家を標的に、彼が仕掛ける驚くべき計画とは?(『秘密屋 赤』『秘密屋 白』を全面改稿し、書き下ろし『黒』を加えた文庫オリジナル)

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清涼院流水は現在のホラ吹き男爵であると解説で語られている。
確かにその通りだなぁと思う。
都市伝説が何故広まるか真面目に考察していたかと思えば話はいつの間にかフォトンリングまで飛躍している。しかも最終的に何を信じていいのか誰もわからなくなっている。
ふと、岡嶋 二人の『クラインの壷』を思い出した。バーチャルリアルティを題材にした話で、ラストが印象深かった。

清涼院流水といえば『コズミック 世紀末探偵神話』は外せない。
『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。

このトンデモない設定はありえない(w
でも正直ヤラレターって感じでしたね。
出てくる探偵の数はむっちゃ多い。なんかマンガチックな感じ。
世間的にはかなり賛否両論みたいですが
自分的には◎
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2005年04月07日

書を捨てよ、町へ出よう

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書を捨てよ、町へ出よう 角川文庫
寺山 修司 (著)


生き方の美学のようなものを描いた,寺山修司の代表作。
最近、集団自殺がまた目に付くようになってきた。
本書の中の「自殺学入門」を読んでみてもらいたいなぁと思う。

筆者は自殺を余剰的,ブルジョア的なものと位置付け,ノイローゼによる自殺(病死)や,生活苦や貧乏による自殺(政治的他殺)のように何かが足りないために死ぬようなものはその足りない何かを考えることによって死の必然性がなくなる,と断じている。
また、自分の人生の終わりを自殺で締めくくれるのは人生の勝者であると帰結するトンデモ論法が心地いい。
最後に締めくくられた山口誓子の詩が自分の存在について考えさせられる。


わたしはじぶんの自殺についてかんがえるとき,じぶんをたにんから切りはなすことのむずかしさをかんじる。じぶん,というどくりつした存在がどこにもなくて,じぶんはたにんのぶぶんにすぎなくなっているのです。じぶんを殺すことは,おおかれすくなかれ,たにんをもきずつけたり,ときには殺すことになる.そのため,たにんをまきこまずには自殺もできない時代になってしまったことを,かんがえながら,しみじみとえんぴつをながめている.

炎天の遠き帆やわが心の帆 誓子

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2005年03月29日

鬱屈した青春を後ろ向きに駆け抜けろ!

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本物のひきこもりの筆者が話題の本
興味があったのだが、何故か敬遠する部分もあった。
“毎夜現れるチェーンソー男と立ち向かう女子高生”
って
ヨマネーYo!とか思ってたけど
ふとしたきっかけで読んでみることにした。

『NHKへようこそ!』
(NHK=日本ひきこもり協会)
これは主人公がひきこもりで、ある少女との出会いで立ち直っていく物語。
という内容だが
それでは全くこの本のことを説明できていない。
主人公のだめっぷりを楽しむ(親近感を抱く?)といった読み方も間違っている。
文章がおもしろく、さくさく読めてしまう。
普通に読みとふーんって感じで終わってしまうかも?
でもなにか妙な読後感が残る。

『ネガティブ・ハッピー・チェンソーエッヂ』を読んだときに
そのもやもやがなんとなく解かった気がした
『お前はダラダラするしかない。薄らぼんやりした幸せを楽しむしかない。すぐにでも消えてしまう幸せを大事に大事にするしかない。お前にはそれが精一杯だ』
「青春を後ろ向きに駆け抜ける」
けっして本当のネガティブではないが、後ろ向きにしか進めない。そんな悲しさ。
ネガティブにすら成りきれてない、ぎりぎりの絶望感。
言葉にしてしまえば陳腐でしかないが、
明るい(ややふざけたような)文体の中に隠されたソレは人の目に触れるのを嫌うようなはかなさを持っているように感じた。
posted by Θzawin at 21:48| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月28日

天国の本屋

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天国の本屋
新潮文庫
松久淳/著 田中渉/著


本書を開くと、本屋さんの店頭のこんなやりとりが描かれています。
あなたも、ほんの1時間ほどおつきあいしてみませんか?
一生分の感動が、得られるかも知れません。

「もう閉店ですか?」
「大丈夫ですよ。なんでしょうか?」
「この本を・・・・・探しているんですけど」
「こちらの本ですね。どうぞ」
「あら、ずいぶん早いんですね。まるで用意してあったみたい」
「用意しておいたんです」
「え? だって私・・・・・・」
「あなたがこの本を買いに来るって、僕にはわかってたんです」
「なぜ? しかもこれ、弟が好きだった本なのに」
「よろしければ読みましょうか?」
「え?」
「もうこの店、閉店の時間ですからこの後、その本僕が朗読しますよ」
「・・・・・ええ、じゃあお願いします。読んでください」
〜本書トビラより

[要旨]
さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を抱く…。でも、ユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた―。慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。懐かしさと優しさが、胸一杯に込み上げてきます。


ん〜
いかにもって感じ題名に誘い文句。
一生分の感動とか書いてるし・・・
こーゆーのって期待する分それほどじゃないんだよね〜

「慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。」

ん〜
いやいや
そんなエサにはつられませんよ?

つられ・・・・

   \   ∩─ー、    ====
     \/ ● 、_ `ヽ   ======
     / \( ●  ● |つ
     |   X_入__ノ   ミ   > そんなエサに誰がクマー!
      、 (_/   ノ /⌒l
      /\___ノ゙_/  /  =====
      〈         __ノ  ====
      \ \_    \
       \___)     \   ======   (´⌒
          \   ___ \__  (´⌒;;(´⌒;;
            \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ
                            

この湧き上がる気持ちはなに?
ほほを伝わるのは・・

余裕で展開が読めるストーリー。
だけど何故かぐっとくるのが不思議。

淡いイラストと大きめの文字で小一時間もあれば読めてしまうので
大きな木の元とか
海を見ながらとか
旅先でとか

ふっと空いた時間になにげなく読みたい一冊ですね。
posted by Θzawin at 12:40| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月19日

ありえない死刑囚

 死刑廃止問題について書かれた本を読んだことがあるが
読んだ後に思ったのは死刑を無くさないほうが良いんじゃあるまいか?ということだった。
その本には死刑囚の書いた作文や家族、遺族に対する手紙が紹介されていて、
彼らに更正のチャンスを与えたいと、死刑はその機会を永久に奪ってしまうと筆者は呼びかけていたわけであるのだが。

そもそも日本において死刑になる人って5人くらいいっぺんに殺した人とか、
過去に殺人を犯し、釈放後また同じ過ちをしてしまった人くらいなんですよね。
特に後者が多くて、釈放後すぐに同じ手口を繰り返している。
女性を襲って殺している人が多い・・・
「更正のチャンスを与えたい」
って、人殺しのチャンスを与えてるみたいなものなのでは?
そう自分は感じてしまう。
殺人鬼は牢屋に閉じ込めておくべきであると。
モットヒトヲシンジルベキナノデショウカ?

殺人鬼を世に放して殺された人はたまらないと思うが?
死刑廃止を訴える人は殺される方のことを考えることがあるのでしょうか??
真面目に生きてきて、お金または性欲のために殺されてしまうことの理不尽さの前に声を失うべきなのではないでしょうか。
死刑囚に人権があるべきだと主張することが大切なのだとしたら、釈放された死刑囚の側にいて更正するまで付き合ってください。

それはソレとして
漫喫で読んだマンガで死刑廃止をテーマしたものがあった。
『死刑囚042 』
小手川 ゆあ
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死刑制度の廃止を検討している政府は、ある実験を開始した。死刑囚042号=田嶋良平は脳の破壊活動を司る部位にチップを埋め込まれ、とある公立高校へ派遣される。彼の興奮が殺人を犯すほどに達すると、チップは爆発し脳を破壊するのだ。人間の生と死を問う衝撃作、

ありえない設定にありえない死刑囚(笑
でも泣ける作品です。
作者自身も死刑廃止問題に一石を投げかけるつもりもなくファンタジィであると嘯いているわけであるが・・
マンガをマンガと割り切って物語りを作っている(楽しんでいる?)姿勢に好感が持てる。
ヒロイン役の盲目の少女の存在もキーポイントになっており
世の中に確実に存在する差別意識もテーマに取り組み
女性ならではの非常にデリケートな視線で捕らえてる。

後半出てくる他の死刑囚と話の結末から察するに筆者は現実はこんなことはファンタジィであると誰よりも判っているのが感じられる。

自分的には今年度泣けた本Best3にランクインされました。



 ('-'ノ)ノ 閑話休題 ('-'ノ)ノ

ふと本の画像を探したときに読んだレビュアーで目に付いたのがあったので引用する ↓

がっかりしました, 2005/02/13
レビュアー: 法律を学ぶ学生です
てっきり、死刑制度の意義や現実に対し、深く切り込んだ作品を期待したのですが、それはまったくありません。法律の知識はゼロ、行政の知識はゼロ、死刑囚の現実もゼロ。このゼロとは、侮蔑の表現ではなく、作者自身、ひとかけらの取材もしておらず、本当に知識ゼロで描いているという意味です。このようなテーマを扱うとき、現実に死刑囚と関った人たちの体験があるからこそ、問題の深さや悲しみというものがありますが、作者の思いつきのような展開で話が続きます。
死刑制度の是非を考える人にとって、悪い言い方ですが、読むだけ時間の無駄です。単に死期の決まった恋愛マンガです。本当にがっかりしました。


死刑制度の是非を考える人がマンガにそれを求めないように。(w
法律を学ぶ人がもっと柔軟な考え方ができないでいいのかな?
それともガチガチの頭の方がイイノデショウカ??
決してマンガを馬鹿にしているわけないのですが、
小説に出来ること、ノンフィクション物に出来ること、映画で表現できること、
そしてマンガにしか出来ない事があると思います。

この作品は作者の心の綺麗な部分を削りだして形にして見せたそんなものだと思ふ




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2005年03月17日

サーチエンジン・システムクラッシュ

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『サ−チエンジン・システムクラッシュ』宮沢章夫
【内容】
 現代演劇の鬼才が放つ、衝撃の小説デビュー作。
「アブノーマル・レッド」という風俗店を探し求めて池袋の街をさまよい歩くうち、なんだかよくわからない時空へ迷いこんでゆく。生きてるのか死んでるのかさえ、わからない。そんな曖昧さに耐えられるか?
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 結構、好きなカンジの小説。
足元が次第におぼつかなくなってくる感覚を久しぶりに味わった。
不安な気持ちで最後まで一気に読んでしまった。
後半を読み進んだくらいでコンピュータ用語のような題名の意味がなんとなくわかってくる。

ジャンルとしては安部公房とか阿刀田高の雰囲気かな?




posted by Θzawin at 23:41| Comment(1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月13日

デスノです

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最近、習慣少年「ジャムプ」に連載中の「デスノート」に注目している。
名前を書くことによって死に至らしめることができるデスノートを手に入れた主人公のライトと死神のリューク、そして犯人を追う“L”の戦い。
およそ少年誌らしからぬ展開と正義の名の下に凶悪犯罪者を殺し続ける異例の主人公に戸惑う人も多数いるのではないでしょうか?

最初は凶悪犯を殺していき、徐々にちょっと悪い人間を殺していく。最終的には善良な人間だけの理想的な社会ができる。そしてその社会の王として君臨する。
こんなアブノーマルな考えの主人公なんていまだかっていただろうか?(反語法
おまけに罪のないFBI捜査官までも殺していたりする。
捜査する側の“L”いわく
「なんの葛藤もなく邪魔者を排除できているとしたら、キラの精神は神の領域に達している。」
この発言にいたるまでのライト(=キラ)の心理描写はあまりにも少ない。
このあたりが漫画の限界なのかもしれないが、
長い台詞は75%の読者はとばしているという現実。(こち亀調べ)
小説ならばもっと噛み砕いて書けるものをと、歯がゆく感じる。

しかし、こんな荒唐無稽な話を小説にしたところで、説得力に欠けるのが難点
死神と名前を書いたものを死なせるノートといった、現実からあまりにかけ離れたものをイメージさせるにはかなりの文章力がいるでしょう。
一方漫画なら死神の絵をだしただけで、その世界観を読者に認識させることが容易である。
漫画の優位なとこであろう。
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唯一の不満は一気に読めないところでしょうね。
週一というペースはちょっと遅いね。(w
最初は連載が終わったら読もうと思ってたんだけど・・
Winnyで落として読んじゃった

小説なら一冊で終わるんだろうけど
間があくといろいろ考えちゃうんだよね。
FBI捜査官のフィアンセは実は生きてて(免許を偽造しておいた)
キラが勝利を確信した時点で登場するんじゃないかな?
とかさ・・・

第二のキラが捕まった時点で読むのを止めました。(^^;;
今きっと凄い展開になってるのだろう。
一週間もあるといろいろ展開を読んでしまうから
予想した通りになったらキョウザメちゃんだからね。
でもついつい考えてしまう。
考えるのを止めなければならない。

思考ヲ 停止スル ノダ

シコウ ヲ テイシ スル ノ  ダ 

シコ・・・ウ・・・ヲ・・・


・・・・


かゆ・・・ウマ
posted by Θzawin at 20:39| Comment(0) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月06日

最近読んだ本。

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パラレルワールド・ラブストーリー
講談社文庫
著者: 東野圭吾
【内容】
親友の恋人を手に入れるために、俺はいったい何をしたのだろうか。「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。錯綜する世界の向こうに潜む闇、一つの疑問が、さらなる謎を生む。精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?傑作長編ミステリー


東野圭吾の作品はいつもはずれが無い。張られた伏線に意外な結末。余韻のあるラストなどなど。
今回の話では微妙にくい違った世界が交互に展開される疑問に思った主人公は自分の記憶を探すうちに段々不安になってくる。食い違った2つの世界が示す事実とは・・・。

こういった話って自分は好きで、無条件で購入してしまう。
だが、満足いくものは意外と少なくて、読むほどに不安になっていくような感じを味わえたのは、
やはり東野圭吾の『私が昔死んだ家』
新井素子の『おしまいの日』
乃南アサの『幸福な食卓』
このあたりだろうか?

今回気になった台詞で
「嫌なこと、悲しいこと、辛いことを経験したことによる心の痛みを、すべて忘れるという方法で解決していいのだろうか。
むしろ人間はそうした心の痛みを、一生抱えて生きていくべきではないのか。」
というものがあった。
つらい記憶を忘れることが出来たらその人にとって幸せなのだろうか?
「おれは弱い人間だ。」
最後の台詞が胸に刺ささり
余韻がしばらく残る−−−

奇しくも最近読んだ『虚数霊』という話の中で似たようなやりとりがあった。
クロ(老人ケア用の熊猫型AI)がおばあさんが死んでしまったときに、自分を一緒に焼いてほしいという。
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「おばあちゃんの記憶を持ったまま、一人生きるのは悲しいよ。」
「だったらメモリをリセットすればいい」
「僕はおばちゃんの記憶を失いたくない、それに大切な友達の記憶も・・」
人間は悲しい記憶もいつかは薄らいで癒されるがAIのメモリはいつまでも褪せることなく
悲しみはいつでもリアルなままロードする。
苦しいよ――
そう語る“くうたん”(小熊型Ai)も過去のメモリを失っている。
電池切れでリセットされたことになっているが、語られていない何かがあるようだ。

自分の中の母の死に対する悲しみも
意外なほど少ないと思っていたのだが
とりあえず麻痺していただけで、
最近ふとしたきっかけでRoadされ悲しくなることがあったりする。
この間、『キリン』を読んで泣いてしまった。
モヒが帰郷するシュチュエーションの話で
夜中にこっそり帰るモヒに気づいて見送る両親のシーンにて
いつも朝の4時頃ツーリングに出かける自分を見送る母を思い出してしまった。
「見送りはいいから」
と、いつも言っていたっけ。

これを書いていてまたメソメソしている・・・

自分は弱い人間だ
posted by Θzawin at 17:09| Comment(2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月14日

森博嗣はやっぱり良いね

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地球儀のスライス
講談社文庫
森博嗣/〔著〕
出版社名 講談社

[要旨]
「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ二編を含む、趣向を凝らした十作を収録。『まどろみ消去』に続く第二短篇集。


自分は結構本を読む方だと思うが
昔に読んだ本の内容をほとんど覚えてないときがある。
再読すると、新鮮な気分で読めたりしておとくおとく
ミステリなんかでもトリックを忘れてたりして、なるほど〜なんて、再度納得したりして
(もう、新しい本買わなくて良いじゃん!>< 

昨日も森博嗣氏の『地球儀のスライス』の一作目(短編集なのだ)『小鳥の恩返し』を読んでいて
まったく新しく読みような感覚だった。
短編ながら、せつない余韻が心地よいいい作品だった。ミステリとしてもよく出来ている。
題名からしてミステリになるとは思っていなかっただけに
“やられた”って感じ。

余韻を楽しみながら
(実はこの後、余韻を楽しむ余裕など全くなかった事態に陥っていたという事は一部の人の周知することであるが、それはまた別の話)
本当に一度読んだことあるんだろうか?この本??
てな思いがしてならない。
本のボロさからして、新品ではありえない
よく考えてみると
この本はツーリング先で読もうとか
川原で読もうとか思って持ち歩きつつ、全然読んでなかったのだ!
度重なるツーリングのお供で本はボロボロに・・・
今回などは水に浸って、体積が1.5倍(当社比)になってしまった。(T-T

林道の先でお弁当を食べながら読みたい一冊!!<まとめ
posted by Θzawin at 10:59| Comment(1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月28日

最近のヒット本

ネトゲ職人にジャブチェンジして以来、滅法本を読むことが少なくなってしましましたが
ちょっと気になった本を紹介します。

『国民の知らない昭和史』
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出版社名 ベストセラーズ
書籍名 国民の知らない昭和史
シリーズ名 ワニ文庫
著者名 堺屋太一/ほか[著]
価格 630円 (税込)
内容
真珠湾での劇的な勝利が日本を敗北へと導いたとは、誰が予測しえたであろう。されど、勝利に浮かれる大日本帝国の滅亡を開戦の五カ月前、昭和十六年の夏に見越していた若きエリート集団も存在していたのである。この国の舵取りを彼らに託していたなら、その後の未来はどうなっていたのだろうか…。秘められた十三の謎に気鋭の作家・研究家が挑む。好評の「国民の知らない歴史」シリーズ、昭和史戦前篇。

目次
組織篇(日本海軍とは何だったか
日本陸軍の「聖戦」)
戦略・戦術篇(日本必敗―昭和十六年総力戦研究所の予測
山本五十六の「不可解」な決断 ほか)
兵器篇(大艦巨砲を生かす術
ドイツから買ったタイガー戦車 ほか)
世相篇(日本的発想の世界大戦
戦前期の少女たち ほか)

感想
なぜ日本人は開戦に向かってしまったのだろうか?そんな疑問が少しだけ解った気がする。
戦術シュミレートを行っていた若きエリートの集団“戦技研”の存在は非常に興味深かった。
日本が負けるまでのプロセスを原爆投下以外はほぼ正確にシュミレートできていた。しかも東条英機はそれをある程度予想できていたという事実は自分にとって青天の霹靂でした。
あの時代、全国民は盲目的に、あるいは狂信的にアジアの頂点に向かっているのだと思っていた。
思い上がった日本人の凶行と思われていた“太平洋戦争”の見方がちょっと変わりました。

『新さん』
5272
新潮文庫
著者: 泉昌之
本体価格:438円 (税込:460円)
内容
新さんは、居酒屋での馬鹿話を愛する、いなせな独身貴族。曲がったことが大っ嫌いな男だ。泥酔した女、慇懃無礼な市会議員、場をわきまえずに喋りまくるカップル。新さんはそんな奴らに怒りを隠さない。ある日、マキちゃんとのデートに遅刻しそうになった新さん。その行く手には、大きな罠が待ち構えていたのだった―。愛すべき男・呉竹新の純情で過剰な日常を描く

感想
泉昌之の人間観察眼はいつも感服する。
新さんはいなせなのかもしれないがどっかズレていて
行動も過激な反面、じれったくなるときもある
にくめない男なのだ。
むちゃくちゃ笑えるってこともないが、読んで気持ちよくなれる一冊
好きなセリフは「バカが250`で名古屋に運ばれてく!」
posted by Θzawin at 09:33| Comment(1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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